福井県教委は5月23日、勤務先の中学校で生徒の下着を盗んだなどとして逮捕、起訴された小浜市立中学校の教諭(26)=住居侵入と窃盗罪で公判中=を懲戒免職処分とした。 小浜市教委の小坂康之教育長らが県庁で記者会見し「教職に携わる者として決してあってはいけない行為。県民、市民の教育への信頼を著しく損ねてしまい心より深くおわび申し上げる」と陳謝した。 県教委などによると、教諭は今年2月、小浜市内の民家に侵入しようとしたとして、住居侵入未遂の疑いで逮捕された。その後の調べで、2024年1月から同2月ごろまでの間に、勤務先の中学で女子生徒のリュックから下着1点を盗んだ容疑などが明らかになり、再逮捕された。今月15日の初公判では起訴内容を認めている。 県教委の聞き取りに対し教諭は「大変なことをしてしまい、深く反省している」と述べたという。教諭は23年4月から小浜市立中に勤務していた。県教委は監督責任を問い、勤務先の23、24年度当時の校長2人を戒告、教頭1人を文書訓告とした。いずれも23日付。 県教委は同日、法令順守や服務規律の徹底を求める通知を市町教委や県立学校などに出した。全学校で管理職による教職員への個別面談を行うなどして、再発防止を図るとしている。