前川彰司さんが東京で再審法改正を訴える 1986年に起きた福井女子中学生殺人事件で7月に再審判決

39年前の福井女子中学生殺人事件を巡り、無実を訴え、7月に再審判決を控える前川彰司さんが26日、東京で再審法改正を求める集会に参加して、法改正の必要性を強く訴えました。 ■前川彰司さん(60) 「自分で限界を設けず、どこまでもどこまでも前進していく所存」 26日に東京都内で開かれた再審法改正を求める集会で、前川彰司さんは、オンラインを含めたおよそ400人に、再審判決に向けた決意を語りました。 前川彰司さんは、1986年に起きた福井女子中学生殺人事件で殺人犯として逮捕され、懲役7年の実刑判決を受けました。 一方で逮捕当時から一貫して無実を訴え続けていて、2004年に再審・裁判のやり直しを求める請求を行い、2024年にようやく再審が認められ、3月に再審の初公判が行われました。 再審制度をめぐっては、審理の長期化などが問題視されていて、法制審議会の部会で議論が始まっています。 再審法改正を求める集会で前川さんは、逮捕から数えて38年の年月を振り返り、法改正に力を尽くしたいと訴えました。 ■前川彰司さん 「日本の遅れた刑事司法の在り方を、世界の先進国のレベルにまで引き上げるべき」 集会にはこのほか、静岡県一家4人殺害事件で、死刑判決を受けた袴田巌さんに再審開始決定を出した元裁判官や、法制審議会の委員などが参加し、法改正の必要性を強く訴えました。 前川さんの再審判決は7月18日に予定され、無罪となる公算が大きくなっています。

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