「トクリュウ」がとうとう近所にやって来た!“狙われる街”に急務の治安対策とは

● わが家は大丈夫か? ひたひたと迫る「トクリュウ」の恐怖 10月16日朝、横浜市青葉区の市が尾駅近くで老人の家が襲われ、窓を割った侵入者に老人が縛られたまま殺されたというニュースが流れました。ああ、例の「トクリュウ」(匿名・流動型犯罪グループ)が、とうとうわが家の近くにまで現れたのです。 青葉区は閑静な住宅地で、東京のベッドタウンとしてどんどん発展しました。ほとんどが東急電鉄の沿線で、宅地開発でも同じ地域を一気に売り出すので、町内に住んでいるのは大体同じ世代になります。つまり、今は子どもが巣立って独居老人や老夫婦だけが住んでいるか、二世帯住宅になっているかという街です。 「トクリュウ」が現れる前から、老人に対する詐欺らしき電話や「押し買い」への注意が回覧板に出るようになっていました。実際、プロ野球横浜ベイスターズや読売巨人軍の選手が近所に住んでいるケースも多く、遠征中(夫の留守がわかっているので)に6人組の強盗に入られた選手の名前を聞いたこともあります。 閑静で安全な住宅地だったはずが、だんだん防犯意識が強い街になり、怪しげな人が道を行き交うと、すぐ噂になります。なぜかわが家はまったく被害に遭っていないので、巡回にきた警官に聞いてみると、「泥棒が入りにくい構造になっているからではないか」と解説してくれました。具体的には次の通りです。 (1)夫婦の寝る時間、起きる時間、仕事に出る時間が違っていて、犯罪者が行動バターンを読みにくい(出版社勤務でよかったです)。 (2)家への出入りを周囲から見咎められやすい構造になっている。 (3)砂利石が敷かれていて、音がする。 (4)買っている犬は小犬だが、吠え声が野太くて、他人には大きな犬が家の中にいるように思える。 しかし、実はわが家は一つの不安を抱えていました。ドアの鍵を車の鍵のようにカバンに入れたままでも、手でドアに触れるだけで開くというシステムにしたのですが、実はこの鍵が一つ見当たらないのです。基本はカバンの中に入れてあるので、家のどこかにあるはずですが、愛犬の散歩でフンを拾うときに、たまたま落としてしまった可能性もないではありません。 10日ばかり探しましたが、出てきません。もしこれを「トクリュウ」が拾ったら、と思うと気が気ではありません。街中を探し歩きながら、ドアを触ればいいだけですから。妻に目茶苦茶叱られながら、家探しを行い、最近着た服やカバンを毎日漁っていましたが、今日、ついに鍵を変えることにしました。命あってのモノダネです。

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