暴力団組員と自動車整備会社が、車のナンバープレートを不正に取得したものに付け替えて盗難車であることを隠したとされる事件があり、警視庁と千葉県警の合同捜査本部は3日、指定暴力団住吉会系組員の橋本幸斗容疑者(21)=住居不定=ら男3人を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、3人は何者かと共謀して昨年3月、さいたま市の関東運輸局埼玉運輸支局で、安く購入した中古車について、橋本容疑者の知人が所有・使用するとの虚偽の登録をした疑いがある。この中古車は盗難車と同じ種類で型落ちしたもの。新たなナンバープレートを取り付け、車を識別する「車台番号」が刻印されているパーツを中古車から外して盗難車に付け替えており、一連の行為は盗難車を中古車に装うための工作という。 3人は、うち1人が社長の自動車整備会社=埼玉県吉川市=が加盟する県中古自動車販売協会を通じて運輸局に虚偽申請していたという。他にも、同様の手口で盗難車の偽装工作をしていたとみて調べている。(三井新)