ミネアポリス、ミネソタ州、6月4日 (AP) ― 米中西部ミネソタ州ミネアポリスで6月3日、重装備の連邦捜査官と地元警察の一団が、ラテン系地区の中心部で大規模な法執行活動を展開して、地元住民が抗議するという騒動が発生した。 ヘルメットと防弾ベストに身を固め、ライフル銃を携行した連邦捜査官と国土安全保障省の捜査官の物々しい出で立ちに、「移民・関税執行局の一斉捜査だ」という噂がネット上で拡散した。 ミネアポリス市長は声明で、詳細は調査中としたうえで、今回の警察行動は麻薬と資金洗浄の捜査令状に関連した出動であり、逮捕者が出たことを否定した。 それでも、重武装した連邦捜査官がラテン系住民が経営する商業地区に押し寄せる光景は、すでに神経質になっていた地域住民に衝撃を与えた。 連邦捜査官らが引き上げた数時間後、ラテン街の中心部を封鎖していた市民グループの間を1台の車が通り抜けようとして、再び緊張が高まった。 市民グループが車を取り囲んだ。市民の通報から40分後、10人以上の警察官が現場に到着。何事もなく市民グループに囲まれたドライバーはその場を去った。 しかし、その直後にグループの1人と警察官の間で起こった口論がつかみ合いとなり、複数が入り乱れての乱闘に発展、少なくともグループの1人が拘束された。 (日本語翻訳・編集 アフロ)