特殊詐欺の「受け子」「出し子」役でキャッシュカードや現金をだまし取るなどしたとして、兵庫県警葺合署は9日、詐欺と窃盗、電子計算機使用詐欺の疑いで、和歌山県に住む無職の男(30)を逮捕した。署の調べに「だまし取ったカードで送金したりしたことに間違いない」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は昨年1月6日夜、何者かと共謀して神戸市中央区に住む女性(93)の自宅を訪問してカード1枚をだまし取り、そのカードをATMで使って指定の口座に100万円を送金、うち50万円を引き出した疑い。 署によると、女性宅に銀行の職員を装った何者かから「キャッシュカードを交換する必要がある」などと電話があり、男が訪ねてきた。その後、何者かから「翌日も行く」と電話で伝えられたが、来なかったために署に相談したという。