ベトナム・ハノイを拠点に警察官などを装って日本国内に電話をかけて口座情報を不正に取得したとして、大阪府警は18日、詐欺容疑で愛知県豊川市本野ケ原の会社員、井上康史容疑者（30）を逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は共謀して昨年1月、大阪府内の80代女性に警察官などを装い「麻薬グループの犯人が『あなたが関与している』と話していた。関係がないことを証明してもらう必要がある」と電話。被害者の口座情報を聞き出し、不正送金が可能な状態にしたとしている。 府警によると、井上容疑者は知人の紹介で令和4年末ごろに詐欺グループに加わり、「かけ子」を担ったが、昨夏にグループから抜けて帰国していた。この詐欺グループは中国・大連にも拠点があったとみられるという。