福島県のいわき市水道局発注の公共工事をめぐり、職員の男が逮捕された官製談合事件で、警察は18日、いわき市水道局に家宅捜索に入りました。 18日午後6時半ごろ、業務を終えたいわき市水道局に警察の家宅捜索が入りました。 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、いわき市水道局工務課の技術主任眞山佳幸容疑者（34）です。 警察によりますと、眞山容疑者は去年1月に入札されたいわき市水道局発注の排水管の改良工事をめぐり、市内の会社役員に設計金額などを漏らし、工事を落札させた疑いが持たれています。 また工事を落札した、いわき市の大松興産社長の松原文司容疑者と息子の松原文隆容疑者が競売入札妨害の疑いで逮捕されています。 18日午後6時半ごろ、いわき市水道局には県警の捜査員およそ20人が家宅捜索に入りました。 警察は、捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしておらず、贈収賄の疑いも視野に3人の関係性などを調べています。 事件を受けて、いわき市は午後6時から記者会見を開き、問題となった入札の経緯などを説明しています。