「警察官を装ってわいせつな行為も要求」。新たな特殊詐欺の手口が国内で今年に入り急増し、愛媛県内でも前触れの電話が2件確認されているとし、警察が20日に注意を呼びかけました。 警察によりますと新たな特殊詐欺の手口は、警察官を装って現金をだまし取る目的で電話したうえ、ビデオ通話で捜査を口実に裸になることなど、わいせつな行為を要求するとしています。国内では今年に入り6月までに32件を確認されています。 具体的な報告例では、犯罪の関与をでっち上げられ、捜査を口実に現金を振り込まされたうえ、SNSのビデオ通話で「体の傷を確認する」と裸の姿にさせられて「録画・録音している。全国にばらばく」などと脅されたということです。 ほかの報告例では、「行動の把握」を口実にビデオ通話をつなげたままにされ、入浴中の映像の送信を続けさせられたとしています。 愛媛県内では新たな手口の前触れの電話が2件あったものの、被害届は出されていないということです。 警察は、警察官がSNSで警察手帳や逮捕状の画像を送ったり、ビデオ通話でわいせつな行為を要求したりすることはないとし、不審な連絡があった場合は、警察相談専用電話「#9110」に相談するよう求めています。