いわゆる「地面師」グループが、14億円余りをだまし取ったなどとして逮捕された事件で、実行役の男の取り分が数百万円程度だった可能性があることが新たにわかりました。 詐欺の疑いで再逮捕された地面師グループの実行役、粂（くめ）陵平容疑者（24）は去年、指示役の福田裕容疑者（53）と共謀し、不動産会社の代表になりすましてビルを売却するとウソをつき、別の不動産会社から14億5000万円をだまし取った疑いがもたれています。 粂容疑者は不動産会社の代表になったとウソの登記をしたなどとして6月1日に逮捕されていて、警察はいずれの容疑も認否を明らかにしていません。 その後の捜査関係者への取材で、粂容疑者の取り分は数百万円程度だった可能性があることがわかりました。粂容疑者はネットカジノで数百万円の借金があり、グループに勧誘されて実行役として加わったとみて警察が調べています。