内乱特別検事、尹錫悦・前韓国大統領に異例の速さで逮捕状請求

【06月26日 KOREA WAVE】韓国で12月3日に起きた非常戒厳をめぐる内乱・外患事件を捜査中の特別検事チームが、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領に対して異例の速さで逮捕状を請求した。これは事件の継続性と特検の限られた捜査期限を考慮し、任意出頭が望めないと判断した結果だ。 韓国の検察出身で特捜に精通するチョ・ウンソク特別検事が今月12日に任命された後、ユン前大統領の強制出頭が取り沙汰されていたが、逮捕状請求は予想以上に早かった。特検チームが事件を警察から引き継いだのは23日で、わずか1日後の24日午後5時50分に逮捕状を請求した。 逮捕理由は、特検が出頭を求めた18日と翌19日、さらにその後の召喚にもユン氏が応じず、取り調べを拒否する意思を明確にしたことによる。通常、3度の召喚に応じない場合に逮捕状が検討されるが、今回はその過程を短縮しての対応となった。 ユン氏は2024年12月7日、非常戒厳令発令の4日後に、国軍機密通信の記録削除を側近に指示した疑いや、今年1月に自身への逮捕状執行を警護官に阻止させた疑いなどがある。 パク・ジヨン特別検事補は「ユン氏は複数の被疑者のうち唯一、調べを拒否している」と指摘し、「刑事訴訟法に基づき厳正に対応する」と強調した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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