停車中のタクシーから現金を盗み、運転手に暴行を加えたとして、警視庁深川署は事後強盗の疑いで、東京都江東区の無職、大貫俊輔容疑者(46)を現行犯逮捕した。容疑を認めている。 逮捕容疑は25日午後2時20分ごろ、東京都江東区の路上に停車していた無施錠のタクシーの助手席ドアを開け、置いてあった売上金など現金約3万円が入ったポーチを盗んで逃走。追いかけてきた20代の男性運転手の左こめかみ付近を1回、殴打したとしている。 運転手は当時、後部座席で休憩していたといい、被害に気付いて容疑者を60メートルほど走って追跡。容疑者が運転手を殴った際、バランスを崩して尻もちをついたため、運転手がその場で取り押さえ、その後、駆け付けた同署員に身柄を引き渡した。 同署によると、管内では4月下旬以降、無施錠の車から金品が盗まれる被害がほかに10件(被害総額約80万円)確認されており、関連を調べる。