性風俗店に女性を違法にあっせんし、その紹介料「スカウトバック」に当たる1億円超を隠したとして、警視庁は、スカウトグループ「アクセス」のリーダー遠藤和真容疑者(34)=東京都新宿区=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で再逮捕し、26日に発表した。黙秘しているという。 保安課によると、アクセスは全国の約1800店舗と契約し、ホストクラブの売掛金などを抱えた女性らを売春目的であっせんしていた。今年1月に特別捜査本部を立ち上げ「大規模な人身売買」とみて、グループの実態解明を進めてきた。 これまでにアクセス幹部ら12人を検挙し、あっせん先の性風俗店についても売春防止法違反(場所提供)の疑いで摘発した。その結果、昨年5~10月に約7800人をあっせんしたことが確認されたという。同課はアクセスが活動した約5年間で延べ約7万8千人をあっせんしたと推計し、約60億円のスカウトバックを受け取っていたとみている。