鹿児島刑務所で逃走想定訓練 1989年の受刑者逃走事故発生を教訓に実施

2回以上犯罪を犯し、刑期10年未満の男性受刑者が収容されている湧水町にある鹿児島刑務所で、受刑者が逃げ出したとの想定で訓練が行われました。 「1人、逃走したとみられます」 約360人の受刑者を収容している鹿児島刑務所で行われた訓練は、男性受刑者1人が、農場区で作業中に職員の目を盗んで徒歩で逃げ出した想定で行われました。 鹿児島刑務所では1989年に男性受刑者1人が逃走し、4日後に広島で逮捕される事件が起きています。 訓練はこの事件を教訓に5年ぶりに行われました。 鹿児島刑務所の職員のほか、伊佐湧水警察署の署員あわせて約50人がさすまたなどを手に、付近を捜索しました。 「いた!いた!いたぞ!」 約30分の捜索ののち、近くの公園に潜む受刑者を発見、刑務所の職員が取り押さえて訓練は終了しました。 鹿児島刑務所・長谷光誉首席矯正処遇官 「緊張感を持ち、実際の動きの中で確認できてよかった。我々だけではできない訓練。地域の人に参加してもらったことで、非常に実のある訓練になった」

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