マンション修繕工事で住民になりすまし容疑 逃げた男を逮捕

首都圏のマンションの大規模修繕工事で、工事の発注先を決める住民らの会議に、男2人が住民になりすまして参加していたことがわかった。不審に思った他の参加者に会議の場で追及され、1人は走って逃げていた。 2人は正当な理由がないのに5月17日に首都圏のマンション内に立ち入った疑いで、6月3日までに神奈川県警に逮捕された。2人はいずれも大阪府東大阪市の大規模修繕工事施工会社の従業員で、「会社の利益になると思った」と供述したという。住民らは、2人が工事を受注するために委員会に潜入し、議論を誘導したとみている。 同社は朝日新聞の取材に「深くおわび申し上げます」と謝罪。「社内規定の見直しと社員教育の徹底、コンプライアンス体制の強化を進めてまいります」と文書で回答した。 ただ、2人が住民らの会議に参加した理由や、同社からの指示の有無については「警察による捜査中ですので回答は控えさせていただきます」とした。(小寺陽一郎、奥田薫子)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加