警視庁新宿署・高尾署でも署員が勤務中に窃盗か 巡査部長と巡査を懲戒免職-警視庁

警視庁新宿署に所属する男性巡査部長と、高尾署に所属する男性巡査が、ぞれぞれ勤務中に訪れた先で、現金を盗んでいたとして書類送検されました。警視庁は2人を懲戒免職しました。 警視庁新宿署地域課に所属する男性巡査部長(43)は、2025年2月、東京・新宿区の病院でケガの手当てを受けていた、男性(80代)から、封筒に入った現金16万円を盗んだ疑いで、27日書類送検されました。任意の事情聴取に巡査部長は「経済的な不安があった。魔が差してしまった」と容疑を認めているということです。 また、高尾署地域課に所属する男性巡査(32)も、2025年5月交番に「家のお金がなくなっている」と相談にきた東京・八王子市に住む女性(80代)の自宅に一緒に行き、話しを聞いているすきに、現金2万円を盗んだとして、書類送検されました。 任意の事情聴取に巡査は「仕事や人間関係でうまくいかないことが続いて、自暴自棄になってやってしまいました」と容疑を認めているということです。 警視庁は、27日付で2人を懲戒免職の処分にしました。 警視庁では2025年、蒲田署の巡査部長が現金3000万円を盗んだとして逮捕されたほか、捜査一課の警部が火災現場で現金を盗んだとして2度逮捕されるなど、不祥事が相次いでいます。 警視庁は再発防止策として、警察官が単独で貴重品の確認をすることを禁止したほか、特異な扱いがあった場合は記録し、署長への報告を徹底することなどを、全署へ通達したということです。 2人の懲戒免職について警視庁は「警察官による職務中の犯行であり、厳正に処分しました。指導教養を徹底して、再発防止に努めて参ります」としています。

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