264億円契約締結の超逸材に有罪判決が確定 まさかの転落人生と険しい現況に米激震「野球選手としては終わるだろう」

球界の未来を担うはずだった超逸材の現況に衝撃が走った。 現地時間6月26日、MLBのレイズに所属するワンダー・フランコが、22年12月に当時14歳だった少女に性加害をした罪に問われていた裁判で有罪判決を受け、執行猶予付の2年間の拘禁刑を言い渡されたと明らかになった。 現在24歳のフランコは、多士済々のメジャーリーグでも屈指のポテンシャルを持った“超”が付く逸材だった。21年にメジャーデビューを飾ると、弱冠二十歳だった同年オフには、レイズと32年まで続く11年総額1億8200万ドル(約264億円)の大型契約を締結。未来を嘱望される存在としてファンの関心も集めていた。 しかし、プライベートでの素行の悪さが彼のキャリアを暗転させた。23年12月、フランコに「18歳と名乗ったとされる14歳の少女と母国ドミニカ共和国内で不適切な関係にあった」とする情報が急速に拡散。現地警察が捜査をした結果、22年12月に少なくとも2度、関係を持ったと判明。さらに関係の見返りに少女の母親に数千ドルを送金していたことも明らかになり、逮捕された。 その後、昨年11月には、仮釈放中でありながら女性を巡るトラブルを起こして再逮捕。その際に銃の不法所持でも起訴され、有罪判決は避けられない事態となっていた。 今回の裁判では、性的虐待、未成年者の性的、商業的搾取、人身売買によって有罪となったフランコ。2年の禁固刑こそ確定したものの、判事は「被告の若さ、初犯であること、そして既に生じたキャリアへのダメージ」を考慮。情状酌量が認められ、自動的な収監は免れる措置が取られることになった。 改めてクローズアップされた球界のヤングスターの転落には、米メディアもショックを隠せない。米紙『USA Today』は裁判中に終始、無表情を貫いたフランコの近影を伝えた上で「彼の野球選手としてのキャリアは終わる可能性がある」と強調。「今回の有罪判決によって米国内での就労ビザを取得できない場合、フランコがMLBで再びプレーすることは叶わなくなる。たとえ、フランコが将来ビザを取得できたとしても、レイズは道徳的違反を理由に、残りの1億3300万ドルの契約解除を求めるだろう」と指摘し、再起の道のりが険しいという見解を記した。 なお、現時点で「調査中」というMLBの最終処分は決まっていない。とはいえ、レイズが制限リストに登録されて報酬の支払いも停止となり、事実上の戦力外となっているフランコに待つのは、限りなく厳しい処分となる可能性が高い。間違いなくメジャー復帰は絶望的となったと言えよう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]

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