座間事件の死刑囚に刑を執行 SNSで誘い9人殺害

2017年に神奈川県座間市のアパートで9人を殺害したとして、死刑が確定していた白石隆浩死刑囚(34)に対して27日、刑が執行された。法務省が発表した。日本での死刑執行は2022年7月以来。 ツイッター(現X)に「死にたい」などと書き込んだ人たちを次々と誘い込んだ連続殺人は、日本に衝撃を広げ、インターネットでの自殺の話し合われ方をめぐる議論を引き起こした。 国内メディアの確定判決報道などによると、白石死刑囚は15〜26歳の若者9人(うち8人が女性)を自宅アパートに誘い込み、首を絞めて殺害し、遺体を切断した。 2017年10月に、被害者の1人を捜索していた警察が、白石死刑囚のアパートで遺体の一部を見つけ、殺害が発覚した。 注意:事件に関する以下の内容に、苦痛を覚える読者もいるかもしれません 白石死刑囚は逮捕後、自殺願望があった9人を殺害したとし、それらの人たちとはツイッターで知り合ったと説明したとされた。 9人には、死ぬのを助けることができると告げ、一部の人には自分も一緒に死ぬと伝えていたとされた。 白石死刑囚はツイッターのプロフィールに、「本当につらい方の力になりたい」、「お気軽にDM(ダイレクトメッセージ)へ連絡ください」と書いていた。 同死刑囚のアパートからは、クーラーボックスや工具箱の中から、切断された9人の遺体が発見された。 裁判で検察は死刑を求刑。弁護側は、被害者たちが殺害に同意していたとし、法定刑の軽い「承諾殺人」の罪に当たると主張した。また、精神鑑定も求めた。 白石死刑囚はのちに、弁護側の主張に異議を唱え、被害者を同意なしに殺害したとした。 死刑が言い渡された2020年12月の判決公判では、傍聴を希望する数百人が裁判所に集まった。 この事件をきっかけに、ツイッターは利用規約を変更。ユーザーは「自殺や自傷行為の助長や扇動」を禁じられているとした。 この記事に含まれる内容に影響を受けた方には、厚生労働省が運営する「まもろうよこころ」が相談先を紹介しているほか、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所作成の「知ることからはじめよう こころの情報サイト」も、心の健康に関する情報や相談先を紹介しています。 また、BBCアクション・ライン(英語)も心の健康に関する情報を提供しています。 (英語記事 Japan executes 'Twitter killer' who murdered nine)

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