禁止のプライドパレード直前に逮捕、50人以上 トルコ

【AFP=時事】トルコ・イスタンブールで29日、LGBTQ(性的少数者)の権利を支持するプライドマーチに先立ち、50人以上が警察に逮捕された。イスタンブール弁護士会人権センターが、X(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。 同センターは「本日のイスタンブールプライドマーチに先立ち、当会人権センターのメンバーを含む弁護士4人と計50人以上が、恣意的で不当かつ違法な拘束により自由を奪われた」と非難した。 イスタンブールプライドはかつて数千人の参加者でにぎわっていたが、2015年以降はトルコの保守政権によって禁止されている。 イスタンブール県知事のダブト・ギュル氏は28日、Xへの投稿で「社会の平和、家族の構造、道徳的価値観を損なうこうした呼びかけは禁止されている」「公共の秩序を脅かす集会や行進は容認されない」と警告した。 市内で行われる抗議活動や祝賀行事、集会の主要会場の一つであるタクシム広場は、29日早朝から警察によって封鎖された。 AFPの記者は同日、イスタンブール中心部のオルタキョイ地区付近で抗議デモの参加者が逮捕されるのを目撃した。 トルコは同性愛を犯罪とはしていないが、ホモフォビア(同性愛嫌悪)は広く政府の最上層にまで根付いている。レジェプ・タイップ・エルドアン大統領は繰り返し、性的少数者を「倒錯者」と呼んだり、伝統的な家族制度への脅威だと述べたりしている。【翻訳編集】 AFPBB News

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