神奈川、千葉両県にある二つのマンションで、住民でつくる大規模修繕委員会に部外者が住民になりすまして加わり、業者選定などについて意見を言っていたことがマンション管理組合側への取材でわかった。組合側は両県警に連絡している。 首都圏のマンションでは5月、修繕工事施工会社員2人が住民になりすまして入り込んでいたとして、住居侵入容疑で神奈川県警に逮捕された(処分保留で釈放)。捜査関係者によると、逮捕容疑は5月17日午後、相当な理由がないのにマンション内に立ち入ったというもの。 神奈川のマンションでは、逮捕された男に似た人物が委員会に加わっていた。千葉のマンションでは、事件前に住民に接触した男性と同姓同名の人物が委員会に参加していた。 首都圏の三つのマンションでなりすましの疑いが浮上したことになり、住民になりすまして大規模修繕に関わる事案が各地で起きている可能性がある。(小寺陽一郎)