「ニセ警察官」にご用心 警察庁が啓発動画を公開 県内でも1000万円の被害 卑劣なその手口とは…。

今年に入り、警察官をかたる電話でお金詐欺の被害が全国で相次いでいます。警察庁などは2日、ニセ警察官にだまされないよう呼び掛ける啓発動画を公開。卑劣なその手口とは…。 2日公開されたのは警察官をかたる電話でお金詐欺の被害防止を訴える啓発動画。携帯電話や自宅の固定電話に「あなたの口座が犯罪に使われている」などと警察官をかたる電話があり現金をだまし取ったり振り込ませたりする詐欺の手口が全国で急増しています。警察庁などは7月8日まで集中的に警戒を呼び掛けます。 こちらは長野県警が公開した電話でお金詐欺の実行犯の画像です。警察手帳を見せ、その装いは本物の警察官と勘違いしてしまうほど。 実際に県内でも6月上旬から下旬にかけて、下伊那郡内に住む70代の女性がニセ警察官にだまされる被害に遭いました。 「あなたの保険証を使って睡眠薬が処方されている。あなたも犯罪に加担している容疑がかかっている」 こういった内容の電話があり、現金1000万円をだまし取られました。 「本物の警察官は絶対に逮捕状の画像を送りません!」 また、犯人はビデオ通話を使い、「逮捕状」や「凍結捜査差押許可状」と書かれた実在しない書類を見せてくるケースも。 県警によりますと、6月末までに確認された電話でお金詐欺の被害は115件で被害額は5億4500万円余りに上っています。去年よりも13件、およそ2億1600万円増えていて、特に、警察官をかたる詐欺の件数は、去年の6倍以上です。 県警は公式SNSなどで「!」と銘打った広報を行うほかお金に関する電話があったら相談するよう呼び掛けています。

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