トヨタの高級ミニバン「アルファード」などを繰り返し盗んだなどとして、大阪府警は3日、住居不定、無職の西山(いりやま)寛一容疑者(59)ら男女計12人を窃盗容疑などで逮捕、送検し、捜査を終えたと発表した。大阪、京都、兵庫、和歌山、岡山の5府県で計53台、総額2億6千万円相当の被害を裏付けたとしている。 捜査3課によると、西山容疑者らは共謀し、2019年11月~24年10月、大阪市内の駐車場などでアルファードやレクサスLXを盗むなどした疑いがある。違法に車のシステムに侵入してエンジンを始動させる装置「CANインベーダー」を使っていたという。 府警は自動車のほか、部品やナンバープレートの窃盗も含めて計114件を送検し、そのうち窃盗罪などで12件(被害総額計3千万円)で起訴されたという。 被害にあった車は偽造したナンバープレートを付けられてコインパーキングに一時置かれた後、一部の車は岡山市内の中古車販売店に売却されていたという。 西山容疑者らが犯行に使っていたとされる車からはメモ用紙が見つかったといい、盗んだ車について「ドライブレコーダーを捨てる」などと書かれていたという。(宮坂知樹)