脱衣所扉に目張り、所持品見つからず 発覚遅らせる狙いか 東京・新宿の死体遺棄事件・警視庁

東京都新宿区新宿のマンションの浴室で職業不詳成瀬壮一郎さん(35)の遺体が見つかった事件で、脱衣所の扉は外側から粘着テープで目張りされていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。 これまでに成瀬さんの所持品が見つかっていないことも判明。警視庁捜査1課は、死体遺棄容疑で逮捕した職業不詳北誠一容疑者(30)が、事件の発覚や身元の特定を遅らせようとしたとみて調べている。 捜査関係者によると、浴室で見つかった成瀬さんの遺体にはビニールシートがかぶせられており、脱衣所の扉は外側から粘着テープで目張りされていた。遺体は死後1週間前後が経過しているとみられ、頭部に鈍器で殴られたような傷が複数あった。 同課は2~3日にかけ、現場検証を実施したが、これまでにスマートフォンや財布など成瀬さんの所持品は見つかっていないという。 事件は1日午後に発覚。「異臭がする」との110番で駆け付けた警察官が遺体を見つけた。現場の部屋はアダルトビデオ(AV)の撮影や編集に使われ、同容疑者や成瀬さんら複数人が出入りしていたとみられる。 マンションの防犯カメラには、6月27日に北容疑者ら男2人が部屋から出る様子が映っていた。同課はもう1人についても、事情を知っているとみて行方を追っている。

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