参政党を警戒「主張がシンプル」 群馬知事「長丁場、問題発言でガラリと変わることも」

元自民党参院議員の山本一太・群馬県知事は3日の記者会見で、同日公示された参院選について、複数の有識者らの意見も踏まえ「参政党に(票が)流れるように感じる」と警戒感を示した。 この日は、県内の自民党候補の出陣式に顔を出し、保守王国・群馬で野党は共闘でなく分散気味なので、「安泰との見方もある」としつつ、全県を選挙区とする参院選を4回、知事選を2回戦った経験から「選挙戦が17日と長い。党幹部の問題発言やスキャンダルなどでガラリと流れが変わる」と語り、気を引き締めるよう求めた。 自公政権が勝敗ラインに掲げる「過半数の50議席」について「クリアできそうに見えるが、選挙区ごとに見ても、比例でも厳しい面はある」として、東京や千葉など複数の定数区で「2つ取るのは結構大変だ」と予想。さらに個別政党を挙げ「立憲民主は人気が戻っていないし、国民民主も一時の勢いはない」とした上で、「参政党は主張がシンプル。有識者や知人のジャーナリストとも話したが、無党派層も結構流れる気がする」と語った。 県内情勢では、県議らが逮捕された桐生市の新庁舎建設工事をめぐる公競売入札妨害事件の影響を懸念。自民党候補には「有権者の怒りを少しでも吹き飛ばしてほしい」と語った。 また、事件に関連し、県議が便宜を図ったとされる関東建設工業社長の意向として「私との会食を地元秘書に打診してきた」とした前回会見での発言を訂正、「私ではなく(当時の)副知事だった」と語り、「関係者にご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

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