池袋刺殺事件の法律事務所「憶測での拡散」に注意喚起 「思わぬ負担を与える恐れ」

2025年7月1日に東京・池袋の複合施設「サンシャイン60」に入るアディーレ法律事務所で殺人事件が起こったことを巡り、同事務所が7月3日、憶測による情報の拡散を控えるように公式サイトで呼びかけた。 ■「ご配慮を賜りますようお願い申し上げます」 複数の報道によれば、7月1日正午ごろ、「サンシャイン60」の31階にあるアディーレ法律事務所で、30代の男性が刃物で複数回刺されて死亡。殺人未遂の疑いで同僚の渡辺玲人容疑者(50)が逮捕されたと報じられた。 同事務所は3日、「捜査が現在も続いており、事実関係の全容解明にはなお時間を要する見込み」だと公式サイトで説明。捜査機関には全面的に協力するとした。その後、SNSなどでの憶測による情報の拡散を控えるように呼びかけた。 「主にインターネット、SNSにおける、憶測での拡散は、深い悲しみの中にある被害者ご遺族・関係者、ならびにメンタルケアを必要とする従業員の心情に、思わぬ負担を与える恐れがございます。憶測での拡散につきましては、どうかお控えいただき、ご配慮を賜りますようお願い申し上げます」 同事務所は、臨床心理士などの専門家との協力のもと、「全社的なメンタルサポート」を実施すると説明。「二度と今回のような悲しい事件が生じることのないよう、組織として今回の事象を心から重く受け止めるとともに、真摯に検討のうえ対処してまいります」としている。 事件が発生した1日にも、アディーレ法律事務所は、「当事務所内で発生した刑事事件について」と題した文章を公式サイトで発表。「本件は、尊い命を失うという痛ましい結果となりました。突然の訃報に接し、言葉を失う思いでおります」として、「事件を目撃した従業員、全ての職員の心のケアを最優先に進めております」と対応方針を説明していた。

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