「テレビがリアルなものだと思い続けていただくことが大事だと日々、思っております。『24時間テレビ』は、その思いを体現させていただく場だと思っております」 7月1日、日本テレビが、8月末に放送する『24時間テレビ48』の制作発表会見を都内でおこなった。会見に先立って登壇した同局コンテンツ制作局長・横田崇氏は、2年前の“問題”について謝罪の言葉を述べ、冒頭のコメントを発表。番組への意欲を語った。 「2023年11月、鳥取県の日本テレビ系列局『日本海テレビジョン』の元局長が、番組に寄せられた寄付金265万円を含む会社の売上金などを10年間にわたり着服していたことが発覚しました。元局長は懲戒解雇処分となり、6月20日には裁判で検察側が懲役3年を求刑しています。 この問題をきっかけに、『24時間テレビ』という番組そのものに批判が起きていました。視聴者から厳しい声があがるなか、2024年も『24時間テレビ』は継続して放送されました。この年は、お笑い芸人のやす子さんが『全国児童養護施設に募金マラソン』と題したチャリティーマラソンのランナーを務め、大きな話題となるなど、話題となりました。 しかし番組のエンディングで、総合司会を務めたフリーアナウンサーの羽鳥慎一さんが、日本テレビが放送を決断した意義を“代弁”したことで、なぜ会社のトップが自ら説明しないのか、長期間にわたって批判が続いていたのです」(芸能記者) そんななか、2025年も『24時間テレビ』が開催されることがわかったわけだが、X上では、 《もうこんな偽善番組終わってもいいやろ》 《24時間着服テレビまだやるんか》 《制作側に逮捕者まで出したのにやるなんて》 など、批判的な声が多くあがっている。芸能ジャーナリストがこう語る。 「多くの視聴者の信用を失ったなかで放送された2024年の『24時間テレビ』では、やす子さんのマラソンが中継されている場面で、募金額がリアルタイムに表示されていました。最終的に集まった募金額は、15億1095万1707円(2024年6月1日〜2024年9月30日の集計)。これは歴代4位の募金額であることを、2024年10月27日に日テレがプレスリリースで発表しています。まさに“やす子効果”でしょう。 多くの批判の声がある一方で、これほどの募金が集まるわけですから、やはりその影響力は非常に大きいといえます。2025年は、氷川きよしさんとKing & Princeのメンバーがチャリティーパートナーに就任することが発表されました。また、今回もチャリティーマラソンはおこなわれるでしょうが、ランナーを務めるタレントは、非常に大きな責任を負うことになります」 チャリティーにも、ほかの方法はあると思うのだが……。