道路にロープを張って、自転車で走行中の男性にひっかけ、殺害しようとした疑いで、23歳の男が逮捕されました。 事件があったのは今年5月。大阪府羽曳野市で、道路を塞ぐように張られていたロープに、 自転車に乗っていた男子大学生がひっかかって転倒し、後頭部などにすり傷や打撲などのけがをしました。 益永佳奈記者 「現場の道路を塞いでいたのは、こちらと同じタイプの太さ6ミリのナイロン製のロープでした」 現場横の駐車場に設置されていた防犯カメラには。事件当時、トラックの窓ガラスに、ライトをつけた自転車が通り過ぎる様子が映っていました。そして、次の瞬間。 ものすごい衝突音が。 警察によりますと、事件当日の夜、1人の男が近くの駐車場のポールに結びつけられていたロープを外して、道路の反対側にあるフェンスにくくりつける様子が防犯カメラに映っていました。その約3分後、自転車で通りかかった男子大学生は、自転車のカゴ部分がロープにひっかかり、前に投げ飛ばされるように倒れたということです。 下内寛人記者 「午後1時です。松見容疑者を乗せた車が羽曳野警察署を出ていきます」 その後の捜査で、殺人未遂と往来妨害の疑いで逮捕・送検されたのはアルバイトの松見優希容疑者。松見容疑者は、男子大学生がひっかかるまで現場近くで様子をみていて、その後、逃げる様子が近くの防犯カメラに映っていたということです。さらに事件当日、現場付近をうろついていたこともわかっていて、下見をしていたとみられています。 松見容疑者は、男子大学生と面識はないとみられ、警察の調べに対し、「殺意の認識はありませんでした」などと容疑を否認していて、警察が当時の状況や動機を詳しく調べています。