【AFP=時事】トルコは4日、北東部の一部地域で異例の大雪を観測する一方、別の地域では山火事が相次いだ。 北東部の黒海沿岸の町リゼから内陸の山岳地帯にかけて、気温が急激に低下した。 リゼ在住のジャーナリスト、ゲンツァガ・カラファズリオグル氏は、7月に雪を見たのは初めてだと語った。 カラファズリオグル氏は、「リゼの住民は異常気象には慣れている。3月に雪が降ったことは何度かあるが、これほどの量は振ったことがない。年配の人たちは、30~40年前に7月に雪が降ったことはあるが、これほどの量は初めてだと言っている」と語った。 標高約2500メートルの高原では降雪後、畑が白い雪に覆われていることがソーシャルメディアの映像で明らかになった。 カラファズリオグル氏によると、黒海から約50キロ内陸に位置する町アルトウィンで最も多くの積雪が観測されたという。 イブラヒム・ユマクル農業・森林相は記者会見で、4日には他の地域で少なくとも10件の「大規模な」森林火災が発生し、消防隊が消火に当たっていると述べた。 3日に2人が死亡し、今後数日間で気温が40度まで上昇すると予想されているイズミル県の山火事は現在、ほぼ鎮圧されているという。 ユマクル氏は、強風にあおられた山火事が、南西部のムーラと南部のハタイを脅かしており、依然として懸念されると付け加えた。 ユマクル氏は、過去1週間で624件の山火事が発生しており、その多くは電線の不具合が原因だと同氏は付け加えた。 アリ・イェルリカヤ内相は、山火事をめぐり44人を逮捕、10人を勾留したと述べた。容疑者・勾留者のほとんどは、火花を発生させる機械を使用していた労働者や農民だったとされる。【翻訳編集】 AFPBB News