安倍晋三元首相が令和4年7月、奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件は8日、発生から丸3年となり、現場には今年も献花台が設けられた。過去の現場ではトラブルも相次いで起きており、訪れた人に対しては入念な手荷物検査が実施された。 献花に訪れたのは昨年に続き2度目という大阪市の大学4年、新武大悟さん(22)は「『天国から見守っていてください』と思って手を合わせた」と語った。また、10月に始まる山上徹也被告(44)の裁判について「被告本人がどんな思いだったのか真実を言ってほしい。騒動などが起きることなく、スムーズに進んでほしい」とし、「要人警護についても見直すきっかけになれば」と話した。 献花台が設置された令和5年7月には、近くで拳銃を模したものを振り上げたとして男が現行犯逮捕。6年もヘルメット姿の不審者と警察官との小競り合いが発生するなど、トラブルが続いていた。