東京地検特捜部は、架空の仕入れ高を計上して法人税などおよそ1億1700万円を脱税したとして、通信事業会社の代表の男を逮捕しました。 法人税法違反などの疑いで逮捕されたのは、東京・新宿区の通信事業会社「JCN」の代表・岡嘉夫容疑者(57)です。 特捜部などによりますと、岡容疑者は携帯電話の事業者が提供する「音声通話のかけ放題サービス」を使って接続料収入を意図的に増やす仕組みで利益を上げていましたが、架空の仕入れ高を計上して、おととし(2023年)5月までの3年間に法人税と消費税あわせておよそ1億1700万円を脱税した疑いがもたれています。 脱税で得た金は不動産の購入などに充てたとみられています。 特捜部と東京国税局査察部はきょう(8日)午前、関係先に家宅捜索に入りました。 関係者によりますと、岡容疑者は、逮捕前の調べに容疑を否認していたということです。