法人税などおよそ1億1700万円を脱税したとして都内の通信事業会社の代表の男が東京地検特捜部に逮捕されました。 法人税法違反などの疑いで逮捕されたのは、東京・新宿区の通信事業会社「JCN」の代表・岡嘉夫こと虞海嘉容疑者です。 8日午前、特捜部と東京国税局が合同で、「JCN」本社の入るビルに家宅捜索に入りました。 特捜部によりますと、虞容疑者は、架空の仕入れ高を計上して2023年までの3年間で3億円あまりの所得を隠し、法人税と消費税合わせておよそ1億1700万円を脱税した疑いがもたれています。 関係者によりますと、虞容疑者は、携帯電話の「かけ放題」を利用し、異なる通信事業者の間で接続料を増やす「トラフィック・ポンピング」と呼ばれる仕組みで、売り上げを伸ばしていたということです。 特捜部は、虞容疑者の認否を明らかにしていません。