いわき市水道局が発注した工事の入札を巡る贈収賄事件で、逮捕された職員の男は設計書や現金の受け渡しを直接していたとみられている。 逮捕されたいわき市水道局の眞山佳幸(まやまよしゆき)容疑者(34)は、配水管改良工事の入札で、建設会社の社長に秘密事項である設計金額を教えるなど不正行為をし、謝礼として現金10万円を受け取った疑い。 また、大松興産の社長である松原文司(まつばらぶんじ)容疑者(74)は、贈賄の疑いで逮捕され、警察は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていない。 眞山容疑者は、7月9日付で官製談合防止法違反などの罪で起訴され、起訴状によると、工事費などの金額を松原文司容疑者に電話で教えた上で、内訳が記載された設計書を直接手渡したとされている。 また、捜査関係者によると、眞山容疑者は入札と同じ時期に、松原文司容疑者から直接現金を受け取ったとみられるということだ。 警察が余罪も含めて捜査を進めている。