経営していたホテルから富士山を見通せるようにしようと、ほかの会社が管理する樹木を無断で切断したとされる男の裁判で検察は共犯者の逮捕直後から1年近く国外に逃亡していたと指摘しました。 器物損壊の罪に問われているのは中国籍で千葉県の無職 郭亜川被告53歳です。 被告は富士河口湖町でホテルを経営していた2021年12月から翌月にかけて共犯者とともに、ほかの会社が管理する樹木23本を無断で切断したなどとされています。 8日の初公判で被告は「事実です」と起訴内容を認めました。 冒頭陳述で検察は被告が経営していたホテルからは樹木にさえぎられて河口湖や富士山が見通せず、被害にあった会社との伐採の交渉が決裂したことから無断で伐採したと指摘しました。 そして動機は自己中心的で共犯者が逮捕された直後から1年近く国外に逃亡し、犯行後の態度も芳しくないなどとして懲役1年を求刑しました。 弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。 判決は来月18日に言い渡されます。