親パレスチナ活動の学生、移民当局の拘束巡り米政権に賠償請求

[10日 ロイター] – 米移民当局に100日以上にわたって拘束されていたコロンビア大学の学生で親パレスチナ活動家のマフムード・ハリル氏は、不当な拘束と悪意ある訴追だとして、トランプ政権に2000万ドルの賠償を求めている。 ハリル氏の弁護士は10日、訴訟を起こす前に政府に損害賠償を直接求めることを義務付ける法律に基づき、国土安全保障省(DHS)と国務省に対して請求書を提出したと述べた。当局には6カ月間の回答期限が与えられている。 DHSの報道官は、ハリル氏の主張は「ばかげている」とし、政権はハリル氏を拘束する法的権限の範囲内で行動したと述べた。 パレスチナ系で米国永住権を持つハリル氏は3月に逮捕され、パレスチナ人を支援する同氏の活動が米国とイスラエルの関係を損なうとしてトランプ政権が国外退去を求める中、数カ月間にわたって拘束された。 ハリル氏は10日、ロイターに対し「これが政権に対する抑止力になることを願っている。トランプ氏は金銭に関する言葉しか理解できないことを明らかにした」と語った。 ハリル氏は公式の謝罪と、今後パレスチナ支持の発言を理由に人々を逮捕・収監・国外追放しないという政権の約束も受け入れると述べた。

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