オンラインカジノで常習的に賭博をしたとして逮捕されたフジテレビ元社員の男(44)について、東京地検は11日、起訴しました。 常習賭博の罪で起訴されたのは、フジテレビの元社員でバラエティー番組「ぽかぽか」の演出などを担当していた鈴木善貴被告(44)です。 鈴木被告は、去年9月からことし5月にかけて、日本国内から海外のオンラインカジノサイトに接続し、常習的に賭博をしたとして、先月、警視庁に逮捕されました。 関係者によりますと、鈴木被告は、ことし5月までの1か月半で約1億7000万円を賭けたとみられていますが、フジテレビの社内調査に対しては、「2022年でやめた」などと虚偽の説明をしていたということです。 鈴木被告は、警視庁の調べに対し容疑を認め、「会社をなめていた。続けてもばれないだろうという気持ちがあった」「5年前に職場の先輩からオンラインカジノに誘われて始めた」「自分はギャンブル依存症だ」と供述していました。 フジテレビによりますと、鈴木被告は今月2日付で懲戒解雇されたということです。 フジテレビは、鈴木被告の起訴を受けて、「視聴者や関係者のみなさまには、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。元社員が起訴されたことは、当社として重く受け止めており、社員就業規則に則り厳正に処分いたしました。今後もオンラインカジノは、違法であることを周知徹底するとともに、研修等を通じて再発防止につとめて参ります」とコメントしています。