「娘の稼ぎで生活している」近所の嘲笑に怒り…娘を射殺したインド男性

12日(現地時間)、NDTVなどインド現地メディアによると、今月10日午前10時30分ごろ、元テニス選手ラディカ・ヤダフさん(25)がインド・グルグラムの自宅で父親のディーパク・ヤダフ容疑者(49)に銃で撃たれて死亡した。 ディーパク容疑者は、当時キッチンで料理をしていた娘に向かって5発の銃弾を発射し、ラディカさんは背中に3発、肩に1発を受けてその場に倒れた。銃声を聞いたラディカさんの叔父が彼女を発見し、すぐに病院に搬送したが、すでに死亡していた。そのとき、ラディカさんの母親は家の1階にいたという。 逮捕されたディーパク容疑者は警察に対し、「娘がテニスアカデミーを運営することに反対し、何度も閉鎖するよう言ったが、聞き入れなかった」と供述している。テニスをすること自体には反対していなかったが、アカデミーの運営には強く反対していたという。 こうした親子間の対立は、ディーパク容疑者が「娘の稼ぎで生活している」と近所の住民から嘲笑されたことをきっかけに爆発したと報じられた。ディーパク容疑者は警察に対し、「自分は賃貸収入で十分生活できており、娘がアカデミーを運営する必要などなかった」と話したという。 ただし、ラディカさんは正式なアカデミーを設立していたわけではなく、市内のテニスコートを予約し、若い有望選手を指導する活動をしていたと地元紙ザ・タイムズ・オブ・インディアは伝えている。この活動すらも父ディーパク氏は何度もやめるように要求していたという。 一方、警察は、ディーパク容疑者が娘を撃つ15日前から「うつ病」を患っていたと発表している。

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