元交際相手、懲役17年確定へ 相模原女性遺体、上告棄却 最高裁

相模原市で2015年、阿部由香利さん=当時(25)=の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた元交際相手佐藤一麿被告(39)について、最高裁第3小法廷(平木正洋裁判長)は14日付で被告側の上告を棄却する決定をした。 懲役17年とした一、二審判決が確定する。 一、二審判決によると、佐藤被告は13年6月10日ごろ、東京都新宿区のマンション居室で、住人の阿部さんに睡眠改善薬を大量に飲ませて首を圧迫し、中毒死または窒息死させた。 佐藤被告は阿部さんの遺体を埋めたとする死体遺棄罪で懲役1年8月、執行猶予3年の有罪判決が確定。その後、阿部さんを殺害したとして逮捕、起訴された。 一審東京地裁は佐藤被告が阿部さんを窒息死させたと認定したが、二審東京高裁が「中毒死の可能性が否定できない」として審理を差し戻した。検察側が死因を訴因変更し、差し戻し後の一、二審は改めて懲役17年としていた。

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