警察はおととい、JR豊肥線の列車内で、10代の女子生徒に同意なくわいせつな行為をしたとして、大津町に住む派遣社員の27歳の男を逮捕しました。 逮捕のきっかけは、同じ様な被害を訴えた3人の証言を基にして描いた「似顔絵」でした。 今回の逮捕に至る似顔絵を描いた、熊本県警鑑識課の2人です。 佐藤好 巡査長「被害者が犯人の特徴を覚えていてくれたので助けられた。逮捕につながってほっとしている」 岩本成貴 巡査部長「これからも似顔絵を描いて逮捕につながるように頑張りたい」 警察の似顔絵はどのようにして描かれるのでしょうか まずは何といっても情報の聞き取りです。 記者が「被害者」という設定で、頭に浮かぶ番組出演者の情報を伝えます。 似顔絵デモンストレーション「(髪型は短髪?長髪?)短髪です。笑うと目の横にしわが出る」 輪郭や目、口などをサンプルから選んだところで、まずは聞き取りは終了します。 そして、絵を描き進めます。 似顔絵デモンストレーション「近いですか? もう少し鼻が大きいような気がします」 ここからは、描いては消しての繰り返し。 記憶と実際の絵を近づけようとしますが、頭に浮かぶ顔を言葉にするのが想像以上に難しくなかなかうまくいきません。 似顔絵デモンストレーション「もう少し目が細いのかな」 そして最終的に似顔絵ができあがりました。 そこで、印象に残りやすいだろうと記者が感じるカメラマンを描いてもらいました。 似顔絵デモンストレーション「おぉ〜」 一見、アナログにも見える捜査用の似顔絵ですが、被害者の記憶から犯人の特徴などの情報をうまく引き出せた時に、より力を発揮するようです。