実の娘となぜ?「説明できない」言葉濁す父親… “妻不在” の隙狙うなど8回の性交渉「抵抗は可能だった」と無罪主張 富山地裁

9年前、当時高校生だった実の娘に性的暴行を加えたとして、準強姦の罪に問われている男の裁判は17日、被告人質問が行われ、男は「被害者は逆らえない状態ではなかった」と改めて主張した一方、「(娘の)心と体を傷付け反省している」と話しました。 準強姦の罪に問われているのは黒部市の無職、大門広治被告(54)です。 起訴状などによりますと、大門被告は2016年8月ごろ、当時高校生だった娘の福山里帆さんに対し、抵抗できない状態と知りながら、性的暴行を加えたとされています。 これまでの裁判で大門被告は、娘との性行為は認めている一方、「逆らえない状態ではなかった」と起訴内容を一部否認。弁護側は準強姦の罪に当たらないと無罪を主張しています。 ■妻が不在の隙を狙うなど、あわせて8回… 娘の里帆さんは父親からの性的被害を実名で訴えていて、父親の逮捕後にチューリップテレビの取材に応じた里帆さんは、裁判で大門被告に聞きたいことがあると話していました。 実名で被害を訴えている 福山里帆さん(2024年3月) 「やっぱりなんで私だったのっていうところは聞きたい。自分なりには考えてみた中でどうしても答えが出なかったのが一番そこなので」 17日の被告人質問で大門被告は、里帆さんとの初めての性行為の時期は、里帆さんが中学2年生の時だとしたうえで次のように語りました。 弁護人 「どうして性交しようとした?」 大門被告 「(里帆さんの)体を触っているときに、衝動的にしてしまいました」 その際、里帆さんに嫌がる様子はなかったとしましたが、キスを迫ると顔を背けられたと述べました。 そのうえで大門被告は、里帆さんが中学2年の頃から高校2年のときに児童相談所に保護されるまでの間、妻が不在の隙を狙いあわせて8回ほど、性交したと述べましたが、無視されたり腕を払われたりし、性交を断られたこともあったと主張しました。 大門被告が抵抗できない状態の里帆さんに対し、性的暴行を加えたという検察側の主張を否定した形です。

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