日本の司法制度への不満も 元参議院議員・河井あんりが体験した『天国と地獄』がランクイン[ノンフィクションベストセラー]

7月15日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『四毒抜きのすすめ』が獲得した。第2位は『天使の遺言』、第3位は『天国と地獄 選挙と金、逮捕と裁判の本当の話』となった。 3位に初登場の『天国と地獄 選挙と金、逮捕と裁判の本当の話』は元参院議員で、公職選挙法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた河井あんりさんが、事件の顛末や政治とカネをめぐる問題について告白した一冊。政治家である夫・河井克行さんとの結婚生活や、自身も選挙に出馬することになった経緯なども綴られている。自身の体型やおしゃれについてなどプライベートな心境の吐露からはじまり、夫からかけられたモラハラまがいの言葉、選挙運動で感じていたことや、自民党内での権力闘争、取り調べの様子、拘置所での生活などが軽妙で赤裸々な筆致で綴られており、読み物としても面白いと評判だ。選挙制度や検察の恣意的な捜査への不満も書き連ねられており、金権政治から脱却した二人が今後どのような道を進むのか、注目だ。同書の最後には克行さんからのメッセージも収録されている。 ***

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