日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事が6日、理事会後にオンラインでメディアブリーフィングを実施した。 理事会で話し合った内容の報告などに加え、報道陣から活動を再開させた天理大に関して問われると、出場の意向を示している関西Aリーグなどについて言及した。 「大学のリーグ戦の出場に関しては、それぞれの支部の委員会が担当することになっています。従いまして、その決定について日本協会として“マル”や“バツ”といった議論をするという立て付けにはなっていません」 天理大ラグビー部員2人が6月11日に大麻所持など麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、大学側は7月2日に同部部長の解任および小松節夫監督の職務停止3カ月、部の7月末までの活動停止処分を発表した。 捜査当局による尿検査などの結果、他の部員は大麻の所持等が疑われる所見は認められなかった。ラグビー部は今秋リーグ戦出場の意向を持ち、7月12日に開かれた関西ラグビー協会内の大学リーグ委員会で出場が容認された。関西協会の理事会でも同委員会の決定事項が尊重され、8月1日からはラグビー部が活動を再開した。 日本協会内でリーグ戦出場に関する議論がされなかった一方で、岩渕専務理事は次のように続けた。 「今回の件については非常に大切な問題なので、当然、議論は日本協会の中でもある。日本協会が行うのは、倫理及び規定に基づいた処分について必要に応じて(議論を)行うということになっていて、今回のケースでいえば、当該の選手、あるいはチームの管理者、あるいはチームについて。今回は逮捕事案ですので、その最終的な結論が出たタイミングで、日本協会としての何らか必要に応じた処分が行われることにになります」 関西大学Aリーグの日程は7月31日に発表され、開幕日は9月14日。昨季覇者の天理大は第1節で関大と対戦する。