テロ組織指定の親パレスチナ団体支持…532人逮捕 ロンドン警視庁

イギリス・ロンドンで政府によりテロ組織に指定された親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」を支持したとして、ロンドン警視庁は10日、532人を逮捕しました。警察はこの10年で最大規模の逮捕だとしています。 「パレスチナ・アクション」をめぐっては、先月、南イングランドの空軍基地への侵入事件でおよそ700万ポンド、日本円にしておよそ1400万円の損害を与えたとされ、政府がテロ組織に指定していて、この団体を支持する行為は最大14年の懲役刑の対象となっていました。 10日の抗議はこの措置に反対するもので、警察によりますと、あわせて532人が逮捕されました。過去10年で最大規模の逮捕だとしています。 イギリスのクーパー内務大臣は、今回の逮捕はパレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの軍事行動への抗議活動に関するものではなく、あくまでもテロ組織を支援した容疑だとしています。 一方、人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は声明で、抗議活動に参加した人たちは暴力行為をおこなっていないとしたうえで、「表現の自由と集会の権利を保護するイギリスの義務に違反する」として、今回の逮捕に「深い懸念」を表明しました。

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