【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは13日、尹政権で与党だった最大野党「国民の力」の党本部を家宅捜索した。 特別検察官チームは、「コンジン法師」と呼ばれる呪術師のチョン・ソンベ氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部が、2023年3月に行われた国民の力の党代表選で権性東(クォン・ソンドン)国会議員を当選させるために信者を入党させようとしたとみて捜査している。 元幹部は、2022年の大統領選で尹氏を支持する意向を権氏など尹氏側の関係者に伝え、見返りに教団に有利な政策を推進するよう求めたとされる。 先月30日に逮捕された元幹部は、教団トップの韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁ら上層部の指示を受けて21年から権氏などに政治資金を提供したと供述した。 特別検察官チームは先月18日、権氏の自宅や事務所などを家宅捜索したが、権氏と教団側はいずれも疑惑を否定していた。 国民の力を巡っては、22年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏が世論調査を無償で引き受けた見返りとして、同年の国会議員補欠選で同党の金映宣(キム・ヨンソン)前議員が公認候補に選ばれるよう尹前大統領が影響力を行使した疑いも持たれている。