阿部サダヲ“幸太郎”×松たか子“ネルラ”×杉野遥亮“黒川”の奇妙な関係に「思いもしなかった」の声<しあわせな結婚>

阿部サダヲが主演を務め、松たか子が共演するドラマ「しあわせな結婚」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第5話が8月14日に放送された。15年前に関する隠されていたことが明らかに。幸太郎(阿部)と刑事の黒川(杉野遥亮)が奇妙な関係を築き、第一部の幕を閉じた。(以下、ネタバレを含みます) ■夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンスが開幕 本作は、「妻が抱える大きな秘密を知ったとき、彼女を愛し続けられるのか?」というテーマで夫婦の愛を問う、完全オリジナルホームドラマであり、マリッジ・サスペンス。脚本を大河ドラマ「光る君へ」(2024年、NHK総合)や「星降る夜に」(2023年、テレビ朝日系)などを手掛けた大石静氏が担当する。 阿部演じる主人公・原田幸太郎は、世間の注目を集めるセンセーショナルな事件の裁判でいくつも無罪を勝ち取りながら、テレビ番組にも出演し、お茶の間から絶大な支持を得ている人気弁護士。仕事に支障が出ることを嫌い、独身を貫いてきたが、ある日、運命的な出会いを果たす。それが松演じる高校の美術教師・鈴木ネルラだ。 しかし、電撃結婚後、ネルラが抱える大きな秘密が少しずつ明らかになっていく。 ■15年前のさらなる秘密を幸太郎が知る 15年前、ネルラの元婚約者・布勢(玉置玲央)が転落死した事件。ネルラは父・寛(段田安則)を、寛はネルラを疑っていた。 そんな2人が隠していたことを幸太郎に明かした。布勢の事件が起きる1か月前、ネルラの弟・レオ(板垣李光人)を誘拐したとして、身代金を要求する脅迫電話がかかってきた。金を用意した寛は指定された場所に向かうが、誰も現れず、夜になって家に戻るとレオがいた。 いたずらかと思われたが、寛はその直前に金の融資を頼んできた布勢が断られたことによる嫌がらせだと気付いた。それを聞いたネルラが布勢に直接問いただすと、画家としての自尊心を寛に傷つけられたのもあったと打ち明けた。 ■幸太郎が黒川に思いがけない提案 布勢が亡くなった時刻に寛のアリバイはある。寛はネルラが犯人と思われないように、布勢がレオの誘拐を偽装したことを弟の孝(岡部たかし)には秘密にしたという。15年もの間、お互いを疑ってきたネルラと寛が切ない。 誘拐のことも、記憶が戻ったことも、布勢の事件を再捜査し始めた黒川に話すと決意したネルラ。幸太郎はネルラのために動き、黒川にそれらを伝える。そして予想外の展開を迎えた。 なんと黒川に「これから惚れた女のために一緒に戦いましょう」と申し出たのだ。 そこで黒川に関する新事実も明らかになった。ネルラに執着するのは恋愛感情があったからと予測されていたが、今から3か月前に発生した殺人事件の被疑者に逮捕寸前で自殺されるという失態で、捜査一課から所轄署への異動をほのめかされていた黒川。15年前の事件の再捜査は、「それを覆す起死回生の策」と幸太郎は指摘した。 そんな黒川がその後、ネルラに「真犯人は自分が見つけます。あなたのために」と堂々と宣言したのも驚きだった。 15年前の記憶を少しだけ取り戻したネルラが明かした現場にいた第三者=男と思われる人物が真犯人なのか。幸太郎の真意も不透明ともいえる中、鈴木家の複雑な事情、さらに布勢の件を事故死と処理した警察内部の事情が絡み合い、考察欲をかき立てる。 第5話は“歌”も印象的といえたのではないだろうか。序盤、コメンテーターを務める番組で、松崎しげるの「愛のメモリー」生歌唱を聞いて号泣した幸太郎。寛が倒れたときにネルラが黒川を頼ったことで黒川に嫉妬し、さらなる秘密があると知ったことで「気持ちグチャグチャ」になっていた幸太郎だが、恋にのめりこまない主義だったところからの変化ともいえる。 一方、ネルラはラストで竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」の鼻歌を。「私のことを決して本気で愛さないで」「恋なんてただのゲーム」という刹那的な歌詞の歌であること思うと、なんとも意味深だが、深読みし過ぎだろうか。 視聴者からは「三角関係&共闘展開になるとは思いもしなかった」「またまた想定外な展開で面白過ぎる」「不思議な三角関係!?」「この三角関係は不可解過ぎる」といった驚きの声が上がった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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