〈「家族もお金も全部失った」特殊詐欺で懲役5年→出所した男性(44)が“私人逮捕系YouTuber”になったワケ〉 から続く 痴漢や盗撮などをしたとみられる一般人を問い詰めたり取り押さえたりする“私人逮捕系YouTuber”として活動するフナイム氏(44)。かつては特殊詐欺グループのリーダーとして活動し、最大で2000万円ほどの月収を稼いでいたという。 その後逮捕、懲役を経て現在の活動に至ったフナイム氏は、賛否両論の激しい私人逮捕系YouTuberとしてどれくらい稼いでいるのか。肥沼和之氏による新著『 炎上系ユーチューバー 過激動画が生み出すカネと信者 』から一部抜粋し、お届けする。(全3回の2回目/ 続き を読む) ◆◆◆ そしてフナイム氏は、自らをはじめとした私人逮捕系ユーチューバーたちは、世間一般がイメージする「正義の味方」ではないときっぱり断言した。 「正義を掲げて活動している(世直し系の)ユーチューバーはおそらくいないです。お金と知名度のために活動している、というユーチューバーにとっては、それが彼らなりの正義ではあるのでしょうが。僕は、とにかく人の役に立ちたい、犯罪を撲滅したいという思いが根本にあって、お金は後からついてくるだろうと考えています」 YouTube活動は「犯罪撲滅のため」「人の役に立つため」と断言し、収益は目的としていないと話す同氏だが、「再生回数」「知名度」「影響力」は強く求めていると強調した。なぜなら、どんなに善行をしても、人に喜ばれたとしても、それだけではなかなか注目されないからだ。 「皆さんにこちらを向いてもらわないといけないから、絵になるような活動も必要なんです。だからSNSをしたり、テレビに出たり、格闘技イベントに出場してみたり、やり方や媒体を変えながらアプローチすることで、僕を知ってもらえるチャンスが増える。 そして、フォロワーさんや応援してくださる方も増えていきます。数は大きいほうが絶対に良いんです。詐欺の啓蒙活動をする場合も、知名度や実績があれば『話を聞いてみよう』となるじゃないですか。なので、知名度を上げることが、犯罪撲滅の第一歩なのかなと思います」