不正に入手した他人のIDとパスワード(PW)で楽天モバイルのサーバーにアクセスさせたとして、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は20日、高校2年の少年(16)=長野県松本市=を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。「知りません」と否認しているという。 合同捜査本部は3月までに、不正アクセスで楽天モバイルの通信回線を契約したとして別の少年3人を同容疑などで逮捕・書類送検した。今回逮捕された少年とこの3人は、サイバー攻撃やネット上での誹謗(ひぼう)中傷をしているとされるグループのメンバーで、不正アクセスの手法を共有していたという。 捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年4月17日、不正アクセス目的と知りながら、楽天アカウントを持つ5人分のIDとPWを横浜市の少年(17)=同法違反と電子計算機使用詐欺容疑で書類送検=に提供したというもの。提供を受けた少年は3回線を契約したという。