札幌市北区に住む60代女性が、特殊詐欺の被害にあい、現金490万円をだまし取られました。 6月13日、被害女性の自宅の固定電話に、厚生労働省職員を名乗る男から「睡眠薬を大量購入していないか?」や「あなたの健康保険証が偽造されている」などと電話がありました。 女性が睡眠薬の購入を否定すると、石川県警察官を名乗る別の男に電話が転送され、「被害届の提出が必要だ」と告げられました。さらに東京地方検察庁検察官を名乗る男からも調査が必要だという連絡がありました。 更に後日、検察官を名乗る男から、SNSのテレビ電話で逮捕状を示されました。 6月19日、被害女性は銀行から190万円を引き出し、別の銀行を経由してネット銀行へ入金。その後、暗号資産アプリを使って指定されたウォレットアドレスに送金しました。 同様の手順で6月30日にも300万円を送金し、合わせて約490万円をだまし取られました。 被害女性は、その後も男らとSNSでやりとりをしていましたが、返答がなくなった事で不審に感じ、インターネットで検索した所、詐欺被害に気付き、8月24日に警察に相談しました。 警察は、「警察官や厚生労働省職員などを装って送金させる電話は特殊詐欺」とし、詐欺の相談などができる警察相談専用電話「#9110」を利用してほしいと呼びかけています。