アメフト関東学連、日大有志の会2部不服申し立てに言及「個人としての申し立てという理解」

関東学生アメリカンフットボール連盟は25日、東京都内で新シーズン開幕に向けた会見を行った。冒頭では代表理事の広田慶氏が日大アメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」について言及した。 有志の会を巡っては、関東学生連盟が6月に決議した2部リーグ所属を不服として、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁申し立てを行うことが25日までに判明。広田氏は報道に触れながら「こちらはチームとしてではなく、個人としての申し立てであるという理解をしております」と説明し「事実を確認してからになりますので、本日の時点では特にお話できることはございません」と話した。 日大アメフト部は部員が違法薬物事件で逮捕されたことを受け、23年12月に廃部が決まり、昨年2月に関東学連を退会。薬物問題には関わっておらず、一定の参加条件を満たした元部員や新入生が昨年5月から「有志の会」として活動している。 関東学連は当初、3部所属が妥当としていたが、他校との体力差や経験値差による安全面の不安を考慮。競技力、安全面、公正さ、公平性を総合的に踏まえ、関東大学リーグ2部から再出発することが適切だと判断した。 だが、2部からスタートする場合、大学日本一を決める甲子園ボウル出場には最短2年を要する。一連の不祥事に無関係の3年以上の選手にとっては、今季が甲子園ボウルに出場できる最後の機会とあって「二度と不祥事が起きないように再発防止に務めつつ、日々厳しい練習やトレーニングにも励んできた」という。 《日大アメフト部薬物事件の経過》 ▼23年8月 寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、部員1人を逮捕 ▼23年9月 日大から無期限活動停止処分が科される。部の寮も閉鎖 ▼23年12月 廃部が正式に決定 ▼24年2月 関東学生連盟から脱退 ▼24年5月 事件に関与していない学生を対象とした後継組織「有志の会」が発足 ▼25年6月 関東学生連盟が「有志の会」の加盟を承認

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