福岡市の海の中道大橋で、3人の子どもの命が奪われた飲酒運転事故から2025年8月25日で19年。 福岡県警は25日夜から26日朝にかけ、繁華街周辺など県内31カ所で大規模な検問を行いました。警察官558人、車両186台体制でドライバーの呼気のチェックなどを実施。飲酒運転事故が発生した海の中道大橋では福岡県警の住友一仁本部長が現地を視察し、犠牲者に黙祷を捧げました。 この県下一斉の取り締まりで酒気帯び運転が8件発覚するなど、検挙が相次ぎました。 2024年11月に自転車による飲酒運転が厳罰化されたこともあり、福岡県内の飲酒運転検挙数は2025年1月から7月までに1706件で、2024年の同時期を大きく上回りました。エリア別に見ると福岡市とその周辺エリアで2024年と比べて2倍以上と大幅に増加しています。 そして警察は24日、酒を飲んで軽トラックを運転した酒気帯び運転の疑いで北九州市職員・重信昌容疑者52歳を現行犯逮捕しました。同じ24日、北九州市では海の中道大橋の事故で3人の子どもを亡くした大上かおりさんが飲酒運転撲滅県民大会に初参加し飲酒運転の根絶を訴えていました。 市職員の逮捕を受け北九州市の武内市長は緊急会議に市の幹部を招集。「第三者を含めた対策会議を立ち上げ、1カ月以内に実効性のある取り組みを行う」と発表しました。北九州市では、8月4日にも36歳の市職員の男が酒気帯び運転の疑いで逮捕されています。飲酒運転ゼロへ。改めて福岡県民の本気度が試されています。