事件3日前にも別の女性狙い、オートロックすり抜けか 神戸女性刺殺

神戸市中央区のマンションで20日夜、住人の女性が殺害された事件で、事件3日前の17日にも別の女性の後をつけ、マンションのオートロックをすり抜ける男の姿が防犯カメラで確認されたことが、捜査関係者への取材でわかった。 兵庫県警は、この男の特徴などから殺人容疑で逮捕された会社員、谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=とみている。谷本容疑者は17日から夏季休暇をとって神戸を訪れており、この日から、ターゲットとなる女性を探していた可能性があるとみて調べている。 谷本容疑者の逮捕容疑は20日午後7時20分ごろ、神戸市中央区のマンション内で、住人の会社員、片山恵さん(24)の上半身をナイフで数回刺し、殺害したというもの。逮捕時、刺したことは認めたが、「殺意を持っていたかはわかりません」と供述したという。 捜査関係者によると、谷本容疑者が22日に逮捕された後、別の20代女性から県警に相談があったという。 女性は、谷本容疑者が宿泊先だった神戸市中央区内のホテル近くのマンションの住人。女性の県警への説明によると、事件3日前の17日、エントランスのオートロックを解除した際、扉が閉まる直前に見知らぬ男が入ってきたことに気づいたという。女性が奥のスペースに避難し、時間をおいて様子を確認したところ、男の姿は見えなくなったという。 殺害された片山さんのマンションの防犯カメラにも、片山さんが1階のオートロックを開けた直後に、後をつけるように侵入する谷本容疑者とみられる男が確認された。県警は、片山さんはその後、エレベーター内で襲われたとみている。(原野百々恵、新屋絵理)

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